メッセージ

2015年7月に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」は幕末から明治期の産業近代化の基礎となった史跡群で、九州各地や山口から静岡、岩手に至る8県23施設で構成されています。

それらを見て回ると、当時の人たちが欧米列強による侵略の危機を乗り越え近代化を成し遂げた過程がよくわかり、彼らのエネルギーと高い志を感じ取ることができます。しかしそれは単なる「過去の遺産」ではありません。日本の技術力など底力のルーツの原点を示しており、現代の我々日本人が元気を取り戻して経済再生を果たすためのヒントが詰まっているのです。

連載ではそれら各施設を地域ごとに取り上げ、先人が残した遺産から何を学び、未来にどう生かしていくべきかを探っています。

第1回 薩摩藩・島津斉彬の挑戦
            =2016年春号(2016年3月発売)
第2回 志士の息吹を今に伝える長州・萩~吉田松陰から伊藤博文へ
            =2016年夏号(2016年6月発売)
第3回 実は近代化のトップランナーだった佐賀
            =2016年秋号(2016年9月発売)
第4回 知られざる‟近代化の父”江川英龍~改革に命を捧げた伊豆の
     代官~
            =2017年冬号(2016年12月発売)
第5回 明治維新と近代化の“陰のプロデューサー”
     トーマス・グラバー
            =2017年春号(2017年3月発売)
第6回 産業革命の中核となった三菱・長崎造船所
            =2017年夏号(2017年6月発売)
第7回 (最終回)
    産業革命を主導した「鉄」と「石炭」~つながる各資産
            =2017年秋号(2017年9月発売)